私の不動産投資において、現在、滞納者が5名います。そのうちの3名については法的手続きをとっており、うち1名については、法的手続きの後に警察に突き出しました。
原状回復費の16万円近くを滞納しているのですが、警察に突き出したところ、月に5000円ずつ支払うと言い出し、実際に支払いが開始されました。さて、どのようにやったのか。
ということで、滞納者を警察に突き出したら支払い出した件、について。
法的手続き
滞納者への法的手続きは次のような流れで行いました。
- 滞納者の住民票の取得
- 簡易裁判所で支払督促の申し立て
- 2の異議申し立てがなかったので、簡易裁判所で仮執行宣言の申し立て
- 3の異議申し立てがなかったので、地方裁判所で強制執行
- 4で回収できなかったので、地方裁判所で財産開示手続
法的手続きDIYです。この滞納者は財産開示手続に出頭しなかったので、警察沙汰にしてやりました。
警察に告発状を提出
財産開示手続に出頭しなかったので、6か月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金となる民事執行法第二百十三条陳述等拒絶の罪に該当するんじゃないかということで、警察署に行って告発状を提出しました。
証拠書類も含めて一式を持っていくんですが、すぐには受理してくれないんですよね。1時間ぐらい話をして、書類一式のコピーをとって後日連絡するとのことでした。そして、1カ月半ぐらい経過して電話があり、告発状を持ってくるようにとのこと。
告発状を提出して1か月ぐらい経ってから、警察署に来るようにと連絡が。そして、色々と書類の確認や記載をしました。その後、警察の方から「滞納者から私に連絡するように言いましょうか?」と言われたので、「話してもしょうがないと思いますが、電話番号は伝えてもらってよいです。」と言いました。また、滞納者の電話番号は変わっているとのことでもありました。
そして、その日のうちに知らない番号からTELが。出てみると滞納者からでした。
滞納解消に向かうか
滞納者は謝罪と、月5000円ずつ支払うと言ってきます。全くもって信用できません。
その後、地方検察庁から電話がありました。滞納者と話したことや月5000円ずつ支払うと言ってきましたが全くもって信用できないこと、実際に支払われるのであれば必ずしも刑事罰を望むものではないことを伝え、その後も数日に渡り、何度かやりとりがありました。その中で、地方検察庁の方が、滞納者が5000円振り込んだと言っている、との言葉が。
口座を確認してみると、本当に滞納者から5000円の振込が!?
そして、滞納者から電話があり、3日前に5000円振り込んだ。これからも毎月20日に5000円、合計16万円になるまで振り込む、とのことでした。
その後、何度か地方検察庁の方とのやりとりを行い、滞納解消へと向かうことになりました。
しっかし、大変でしたね。この滞納者、保証会社はついてたんで滞納した賃料は保証されたんですが、原状回復費の補償がついていない保証契約だったんです。契約更新や契約時に、原状回復費のついている保証契約になっているかは確認しておきましょう。
↓滞納者に対する法的手続きについてです。
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