今はできないことになりましたが、会社員時代は都心の中古区分ワンルームマンションを販売する業者セミナーに参加することがありました。年収500万円以上とかの会社員に販売しているあれです。
4、5年に一回程度、どのような人たちが、どのような物件を、どのように購入するのか、ということを知っておくことが、自分の投資行動に役立つと考えて赴いていました。実際に役に立っている実感はイマイチありませんが、好きでやっていることなので良いのでしょう。
あんた40年ローンって
しかし、この手の業者さんはあの手この手で買わそうとするので感心します。40年ローンで2000万円ぐらいの中古区分ワンルームをフルローンで買わせて、月数千円のキャッシュフローとか、月マイナス1万円とか。
どんな人が買うのかを聞いてみると、年金不安とか将来不安とかを持った会社員だとか。
業者の方に、この2000万円ぐらいの価格帯をどう思うかと聞かれたので、「それぐらいの価格帯の物件も対象です」と答えると、投資物件持ってるのかとか、どんなの買っているのかとか、利回りはとか、根掘り葉掘り聞かれます。セミナーを聞かせてもらったので質問に答えはしますが、その結果、業者さんから言われること。
「お前は嘘をついている」
もちろん、もうちょっとマイルドな言い回しですよ。これを言われた私は心の中で言うこと。
「お前たちが嘘をついている」
投資用不動産を買う前にやること
年金不安とか将来不安とかで投資を考えているのであれば、まずやるのはNISAとか確定拠出年金ですね。これらを満額やらずして、 年金不安とか将来不安とかの不動産投資は考えられないです。
年金不安の対応が目的で投資物件を購入した投資家の方から、こんな物件買ったけどどう思うかということを聞かれることがあるんですが、ちょっとその物件でその買い方は、となります。買ったばかりだからなのか嬉しそうにしている方も多いし。
いや、そんな買い方して余計に不安にならないのか?
なんか話していても、社会保険の仕組みとか投資の制度とか、その辺のことを知らないまま投資用不動産買っちゃってるし。あなたの不安を和らげるための活動をするレイヤーは、今はそこ(この場合は不動産投資)ではないんですよ。これ、学校教育に何もないからこんなことになるんでしょうね。
業者販売なのでほとんど初期の手出しがないですし、購入から運営の全てがコーディネイトされていて楽だし、セミナーや営業でのあおり等で自分も不動産オーナーだとか不動産投資家だとか、はやる気持ちもわからないではないですが、視野を広く持ち慎重にいきましょう。
次の記事は、年金代わりの不動産投資と確定拠出年金の比較のご参考です。
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