不動産投資の魅力のひとつにレバレッジが挙げられていることが多くあります。私は大きく2つのメリットがあると思っているのですが、その内の一つについては何かに書かれているのを読んだり誰かが言ったりしているのに出会ったことがありません。
ということで、不動産投資のレバレッジの隠れた魅力について。
2つのメリット
一つはよく言われる事で、手持ちの資金より大きな金額の不動産に投資ができるという点です。所有する現金が1000万円でも5000万円の物件に投資できるというような。
もう一つなんですが、マネーストックなんです。
隠れたメリット
マネーストックって何ですかということなんですが、市中に流通する通貨の総量です。次のグラフを見てみましょう。
2つありますが、青より赤の方が通貨と言っているものの範囲が広いということで、より大きな金額となっています。
で、グラフがどうなっているかというと右肩上がりですよね。2003年と2021年を比較すると約1.5倍。2003年の1万円と同じ流通比率だけの通貨を2021年に持つとするならば約1.5万円ということになります。2003年の1万円は2021年の1.5万円。そんな単純ではないですが、そのような一面もあるでしょう。2020年4月以降のコロナ禍では急上昇しており、多数の先進国で同じような事が起きています。それも相まってマーケットが動いたということでしょうか。
では、レバレッジで考えてみます。2003年に借りた1万円は2021年も1万円のままです。2021年に1.5万円に増えるわけではないんです。
不動産投資に当てはめてみます。2003年に3000万円借りる。2021年までに半分返したとして融資残高1500万円、それまでに利子(2%と仮定)を含めて返済した金額1800万円で合計3300万円。借りたお金は2021年に合計4500万円となるわけではなく、利子含めても3300万円なんです。
このようなことを考えていたら、借金ってできるだけ減らしたくないと思ってきません。それもあり、こちらに記載の様に、できるだけ借金を減らさないという事をやっています。
ローンを他人が返済してくれるというのは嘘でしょ
よく聞くレバレッジのメリットの話で、借主が返済してくれるというがあるじゃないですか。これはおかしいですよね。だって、借主が返済するんじゃなくて、借主に提供するサービスの利用料として賃料を受けとった不動産投資家が返済するんですから。収入を得るということと、返済をするということが何でごっちゃに。
コロナ禍以前の借金での不動産投資
コロナ禍以前に借金して不動産投資をしている方々は、通貨の流通量が増えて1円当たりの価値が下がり、それにより価値がほぼ変わらない不動産の価格が上がったことかと思います。ここまで急激ですと、悪い投資の代表にあげられることの多い新築区分ワンルームでの失敗ですら、何とかなるのかと思ってしまいます。3戸買って、どうにもならなくなっていたものが、今ならどうにかなるか。
どちらにせよ売らないとタダの妄想なので、新築区分ワンルームで、最近だと中古までそのようになってきていますが、借金して不動産投資して失敗したかもというような方は、今のうちに売却するのも良いかもしれませんね。
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