会社員をやめる、FIRE、その直前直後にする準備というのがあります。
その一つですが、確定拠出年金ってあるじゃないですか。長い人だと20年ぐらいやっていると思いますが、これって結構な資産になってきませんか。
会社員時代、年に2回ぐらいウェイトを確認するときに、評価額が増えているなあと思っていた程度だったんですが、会社員を辞める準備で口座を確認している時、この数字をリアルに感じました。実際に資産を移管するという行為をするので。そして、次のように思ったんです。
「今時点でこの金額、60歳まで引き出せないので運用する。これ以上の拠出無しで年率5%だとしても倍以上になる。なんか凄いぞ。」
企業型DCの会社員は、FIRE前からiDeCoへの移管の準備をしておきましょう。これ、ほったからしにしとくと大変なことになるし、手続きに2か月以上の期間を要します。
確定拠出年金は、年金と名の付くものの感覚的には退職金ですね。出口での受け取りを一括か分割かも税金を考えながら選べますし。
ということで、FIRE前後にやる確定拠出年金の対応について。
ほったからすと、どうなる?
FIREに達するような人であれば、ほったからしにするようなことは無いんでどうでもいいことかもしれませんが、次のようにひどいことになります。
- 運用されなくなる
- なのに手数料を取られる
- しかも受給できる年齢が後ろ倒しになる可能性がある
つまり、ほったからしにしておくと、いつの間にかどんどん減っていって、受け取れるのも後ろ倒し。対応しない理由は何もないので、サッサとやりましょう。
FIRE直前までに準備すること
企業型DCからiDeCoへの移管。企業型DCで既に投資している投資信託等があるかと思います。会社の制度でやっているものなので、本当に自身が投資したい商品とは異なっているかもしれませんね。もしくは、退職後も同じ投資信託等で運用したいというのがあるかもしれません。
移管先をどこにするのかは自分で決めるので、自身がiDeCoで運用したい投資信託をiDeCoのラインアップとして取り扱っている金融機関を選定しておく、ということをやりましょう。
そして口座を開いておいて、移管先のiDeCoでどの投資信託等を何%にするかという配分も決めておきましょう。私の場合はネット証券を使っており、米国株式インデックスファンドと日本株式アクティブファンドを50:50でやってます。
退職前は、グローバル株式アクティブファンドと日本株式アクティブファンドを50:50でした。
あと、私の場合は退職した翌日から移管が完了するまでの間、スイッチングができない状態になりました。だからと言って事前に何かしたかと言われれば何もしなかったのですが、気にする人は退職前に対応しておく必要があります。
FIRE直後にやること
FIRE後はすぐに、移管予定の金融機関にiDeCoの申し込みをしましょう。移管に2か月とかかかるので、さっさとやった方が良いです。遅くともFIRE後6か月以内に移管を完了させるようにしましょう。申込ではなく移管の完了を、です。
申し込み後の手続きは、申込みをした金融機関から案内があるので、案内通りに行うことになります。
私の拠出状況
私は小規模企業共済もしています。こちらも退職金のようなものですね。受け取る順番は重要です。60歳でiDeCoを受け取る場合は、65歳で小規模企業共済。
私はiDeCoも小規模企業共済も、現在進行形で満額拠出しています。両方とも資金ロックされますし、これらの制度でこれ以上拠出していく必要もないかと、思わないでもないんですが、投資効率を考えると満額拠出となるんですよね。
でもこれで、60歳とか65歳とかに受け取って、何に使うんだろうかとか思わないでもないです。今は賃貸に住んでいるので、家でも買うのか。
その辺りは約20年後に考えるとしてiDeCoも小規模企業共済も、次の記事の通り差押禁止財産でもあります。
FIREした今は、会社員のように退職金も雇用保険も無い身分です。将来の使い道はさておき、防御力を高めるという意味でも、拠出は続けていきます。
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