多くの反響をいただく孤独死ゴミ屋敷、出会いたくはありませんが出会ってしまいました。ゴミ屋敷はどうあれ、孤独死は今後も増えるんでしょう。
発覚して約半年となります。亡くなった賃借人には母親がいます。このゴミ屋敷、ユニットバスも破壊されています。この対応、本来であればこの母親がすべきことですが、対応しないので、時間とお金をかけて私が対応しています。
そして、今回も朗報?です。前回、前々回に続き、朗報?が続きます。ようやく先が見えてきた。完全収束まではまだ1年程かかるんでしょうが、やることはハッキリしました。
ということで、孤独死発生でこうなったシリーズ第12話。
賃借人の保険を使う
前回、貴重品(というか私からしたらゴミ)の中に、賃借人が入居時に記入した少額短期保険の申込書と、それを2年おきに更新している領収書、これらを発見したことを記載しました。そして、保険会社に事故報告をしたところ、当ケースの場合は30日後に賃貸オーナーにて保険請求可能とのこと。30日後に請求し、無事に保険金を受けとりました。
受けとった保険金は、被害額に対して20%にも及びませんが、それでもありがたい。
朗報?です。
孤独死保険の保険金
当物件は孤独死保険に入っています。最初はこの保険で、上限100万円で残置物撤去や原状回復等ができ、さらに空室や家賃減額を12か月まで補償されると思っていました。そして、事故後に保険代理店の方と話していたら、全部で100万円とのことで、こりゃまずいなと思いつつも100万円でもありがたい、孤独死保険に入っていてよかったと思い、保険金を受け取りました。
詳細は「 第8話:馬鹿な俺 」にあるとおりです。
その後、全部で100万円だと足りないんで、孤独死保険を所有物件全体的に見直していたんです。そしたらですね、どうも全部で100万円じゃなくって、当初の私の理解通り、「上限100万円で残置物撤去や原状回復等ができ、さらに空室や家賃減額を12か月まで補償される」と。
これはありがたい、朗報?です。
滞納賃料と原状回復費の請求先
すでに賃貸借契約は期間満了により終了しています。そして、亡くなってから期間満了までの賃料は、滞納状態になっています。この賃借人、ゴミ屋敷にしたうえにユニットバスを破壊していなくなり、滞納もしたということです。相続した母親にキッチリと請求する必要があります。
賃貸借契約書、申込時の書類、賃借人の所有物などからは住所や連絡先はわからないです。なので、各所を回り、住所や相続放棄していないこと等を確認しました。そして本日、亡くなった者の貴重品(私にとってはゴミ)を持ち、この住所を訪ねることとなりました。戸籍謄本や不動産登記簿を見ても、亡くなった者の母親と弟が、ここにいると思われます。
モニタ付きインターホンをピンポンすると通話状態になったので、貴重品(私にとってはゴミ)の入った段ボール箱を見せて「荷物」だと伝えます。そして女性が登場、氏名を確認すると亡くなった者の母親。
みーつけた、こいつが母親か。
私は、まるで宅配業者のように振る舞いつつ、亡くなった者の貴重品(私にとってはゴミ)が入った段ボール箱を、その母親に差し出し、「この紙に電話番号を市外局番から書くように」と言って紙とペンを渡しました。そうしたところ、電話番号を書いた。私は、母親に段ボール箱を渡し、母親が電話番号を書いた紙を受けとり、その場を後にします。
住所と電話番号を取得することに成功!!!
そしてこうも思います。不動産の登記簿や、荷物を渡した時に見た部屋の中からして、滞納賃料と原状回復費の請求をする価値はあるなと。
朗報?です。
今後の対応
母親に渡した段ボール箱に張り付けていた紙にある送り主、氏名や住所は空白ですが、私の電話番号を記載しています。段ボール箱の中には賃貸借契約書も入っており、母親の息子に氏名等があります。もちろん私の電話番号や氏名等もあります。
段ボール箱を渡した際に、この母親は「誰からなんだろう」とか言っていたので、心の中で私は言います、「このゴミ、あなたのなんですけど」。そしてこうも思います、「処置にスゲーお金かかってるけど、お金を払うのはあなただ!、あと滞納賃料も」。
一方で私が口に出して言ったのは、「気になるなら、送り主に記載の電話番号に電話したらいいんじゃないですか」です。1か月程待って母親から私に連絡が無いようなら、本日入手した電話番号に私から請求の電話をします。電話はガチャ切りされるでしょうから、その後、訴訟の手続きとなるんでしょう。
孤独死ゴミ屋敷対応、やっとここまできたか、という感じです。
↓「孤独死おきたらこうなった」についての過去記事です。
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